感想:片腕マシンガール


「『プラネット・テラー』って映画観たことある? 俺っち観てないケド、そんなカンジ」

流行に取り残されてはいけないと思い、ぼくもみんな大好き『片腕マシンガール』を観てみました


行った映画館は名古屋の映画館シネマスコーレ若松孝二がオーナーなことで有名だそうですが、よく知りません
風が吹くときデジタルリマスター版』と同じ日に『スターシップトゥルーパーズ3』を流す、小粋な映画館ですね
ちなみに先週は奥崎謙三がスクリーンの中をところ狭しと暴れていました
2chに「田中角栄を殺す」って書き込んだら、即予告.in行きでしょうか
気になります


それはともかくとして、『片腕マシンガール』です!
どういうストーリかというと、ヤクザの子どもがとてつもないいじめっ子で主人公の弟を殺します
主人公はもう一人の被害者の母親とともに復讐を誓い、血の海と死体の山を築いてゆくのでした 劇終
社会派ですね


でもこの映画のみりきは、そんな社会派だとかそういうところにあるのではありません
そんなのが観たければ、かったるい『推定無罪』とかかったるく観てればいいです
もしくは、最後のアクション抜きの『許されざるもの』
話は変わりますが、次のバットマン映画はイーストウッド主演で『ダークナイト・リターンズ』にしましょう


で、この映画の面白いところを頭ひねって考えてるんですが、もうなにもかもが素晴らしいですね
映画館であんなにゲラゲラ笑ったのはたぶん初めてじゃないかなーと思います
頼むから静かにしてくれ的な雰囲気が結構シネコンとかにはあるんですが、やっぱりそれじゃいけない
あるネゴシエーターも言っています

映画館で腹を抱え笑う人間がいてもいい、自由とはそういうことだ


さて、この映画を観て笑うポイントは人それぞれでしょう
血がシュピパパーと噴き出るシーン
ジャージ忍者が見栄を切るシーン
主人公に殺されたいじめっ子の親が、復讐し返すためにスーパー遺族となって登場するシーン
ヤクザは服部半蔵の末裔だし、ギロチンは空を飛びます
棒読みなのにシリアスな演技も題材に実にマッチしています
そして最後に教訓を残しこの映画は終わります
みんなもイジメに負けない強い心を持とう! でもリアルな殺しはノーグッドね
ぼくはこの教訓シーンで一番笑いました!


トレイラー見れば大体分かるからいいやーとか言ってる人もいますけど、ぼくはそういう人と一緒に映画を観たくないです
食人族ヘビーローテすっぞ、ボケが


非常に頭の悪い映画なので、ぼくも頭を悪くして感想を書くのがよいと思って、そうしてみました おわり