激突カンフーファイター(清水良英)

今日はライトノベルを読みました。

本書を何に例えよう。
マシンガンのようなギャグ、という比喩がある。
ならば――本書はさしずめレーザービームか。
切れ目が一切ないのだ。
つまり、見事にツッコミ役がいない、のである。
読者にクールダウンする暇を与えないのである。
地の文すら、ここではボケである。

カンフーファイターの正体は誰なのか?今ここで明らかになるのか!
博多っ子の期待を胸に頑張ってきた彼の活躍はここで幕を下ろすのか?
それ以前にカンフーファイターを博多っ子は知っているのか?
博多ではバッテン荒川と、どっちがメジャーなのか?
がんばれカンフーファイター!(88ページより)

恐ろしいことに、徹頭徹尾この調子で進むのである。
ラノベ三大奇書のうち一つ、だという。
うなずけるところである。


ストーリーは意外と手堅くまとまっているのかもしれない。阿智太郎ライクに。