輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫 SF テ 3-6) (ハヤカワ文庫SF)(ジェイムズ・ティプトリー・Jr)

本開いたらいきなり舞台となるホステルの見取り図があって笑う。何これ本格ミステリ?しかし実のところ、それを抜いても本格っぽいのは確かだったのだ!

  • 舞台の惑星に秘められた、血塗られた過去
  • そこで起こる前代未聞の天体ショー
  • 惑星の管理官三人と、やってきた観光客たち
    • 観光客たちにはそれぞれ思惑が
      • 不治の病にかかった妹を連れた女貴族
      • 天文現象を撮ろうとするショウビズの人たち
      • 宇宙船の手違いで間違って降ろされた人たち、などなど
  • そして起こる悲劇!

みたいな。


内容はさすがティプトリー、非常に読ませるしキャラもきちんと立っているんですが、よくできた短編を連続で読ませられているようでどこか物足りない。ところどころ未回収の伏線があるのも気になるし。でもティプトリーの長編ってだけで許せる自分がいるし、ラストの叙情っぽさは普通に素晴らしいと思います。