『ウォンテッド』原作がかなり出来のいいメタフィクションな件
最近映画館によく行っている。『クローバーフィールド』と『ミスト』をハシゴしたせいで夢に触手が出てきたり、ついに公開されたパワードスーツに興奮してみたり。なかでも面白いのが本編観る前の予告編。変な映画の変さやエモエモしい映画のエモさはすべて予告編で分かると言っても過言ではない。こないだみてステキだなーと思ったのが九月にやるらしい『ウォンテッド』で、これが実に馬鹿馬鹿面白そうな映画。
http://www.choose-your-destiny.jp/
ほんでもって原作が実はアメコミというのを知り読んでみたくなったのも、馬が目前の人参を追うがごとく当然の出来事。
- 作者: Mark Millar,J. G. Jones
- 出版社/メーカー: Image Comics
- 発売日: 2005/05/11
- メディア: ハードカバー
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確かに映画化されるのも頷ける魅力的な筋立てだと感じた。だが同時に、これを忠実に映画化するのは、どんな映画監督にも不可能だと確信してしまった。
平凡な会社員がある日謎の美女に出会い、自分の死んだ父親が凄腕の殺し屋だったこと、自分もまた秘密組織の一員として殺し屋にならなければならないことを告げられ、否応無しに状況に巻き込まれていく……。そこは確かに原作も映画も同じだろうが、大きく異なることがひとつあって、それがこの"WANTED"というコミックを類稀なるものにしている。以下スーパーネタバレタイム。