リベリオンについて

もう何度目かすら忘れたリベリオン脳内上映会を開いていたら、パートリッジが暗唱したイェイツの詩と副総裁の言葉が微妙にリンクしていたことにいきなり気づきました。「そっと踏んで欲しい、私の大切な夢だから」と「気をつけろプレストン、私の夢を踏みつけにしている」と。

両者ともそれを言った直後主人公によって射殺されるわけですが、主人公のその後を考えると二人の台詞がかなり意味深だなあと思います。パートリッジは自分の夢をわざわざプレストンの足元に横たえることでその存在に気づかせ、副総裁は自分の夢が踏みつけにされていることを声高に言って結局自分の夢ごと踏み潰される、という。

なんで今まで気づかなかったかってガンカタアクションがカッコ良すぎるのがいけない。副総裁とのピストルフェンシングのときまでにはパートリッジの台詞なんて忘れるだろ、普通。

ウォッチメン映画について

http://watchmenmovie.warnerbros.com/
公式。グリーングラスのときの公式サイトにあった壁紙は今でも持っております。2006年公開とか書いてあんの。
http://rss.warnerbros.com/watchmen/2007/11/the_backlot.html
おお、ガンガ・ダイナーにニクソンの選挙ポスター!これは期待してもいいのかな。ポール・グリーングラスは現代に舞台を移したやつを考えてたらしいけど、こちらは完璧に原作準拠の話をやるっぽいですね。いまさら冷戦時の話をされてもなあというのは多分みんな思っているはずだけど、ひとまず静観。


原作の話を少し。豆缶を食べている主人公的キャラと、彼の持ってきたスマイリーバッジ(血の染みつき)を見た友人のやり取りがどうしても分かんなかったんですね。原語ではこんなの。

"This little stain, is that bean juice, or...?"
"That's right. Human bean juice. Ha ha."

直訳すればこういうふうに。

「この小さな染みは、豆の汁か何かかい…?」
「そのとおり。人間の豆の汁だ。ははは」

笑いどころがさっぱりわかんねーよ!
しかたがないので「ニンゲンマメの汁」というふうに駄洒落脳内補完して読んでたのですが、今日気づきました。"human bean → human being"という駄洒落だったのですね。そういえば日本語版では普通に「そのとおり、人間のな」と処理されてたっけな(今手元にないので詳しくは分からないけど)。
このよーに本筋と関係ないところで意味もなく駄洒落が出てきたり小ネタが大量だったりするのがウォッチメンなので、もしも邦訳が再び出るようなことがあれば原書も買って照らし合わせてみるのが良いかもと思います。僕はなぜか原書二冊あるのでいいですけど。