冷凍された男は時間移動の夢を見るか

ハインライン論的な何か書いてる途中でけつまづく。まあみんな大好き夏への扉の話だけど、冷凍睡眠って実際のところ時間移動に入るのかよ。

突き詰めると一番の問題は主観的な時間と客観的な時間だ。長い時間氷付けにされてある日突然意識が回復する(ピクルの話じゃねーぞ)、そこでは主観的な時間は確かに断絶・跳躍しているが、客観的には移動もクソもないだろう。これがタイムマシン的な時間移動なら、間の時間が長かろうが短かろうが客観的な時間移動が瞬時のうちになされるし、僕としても何も文句はない。冷凍と解凍のプロセスにもし時間移動的な何かがあるのなら、解凍されて「未来」を見たときに受けるカルチャーショックや新技術に受ける感銘だとか、おそらくそこら辺だ。
というわけで、冷凍睡眠が時間移動たりうるにはどうやら「十分に長い時間を経てから解凍すること」という条件が必要なようである。まァ僕も寝て起きるのを「今からタイムトラベルするぞ!(主観的な意味で)」とか言ったりしないしね(ちょっとかっこいいかもと思ったのは秘密)。



補遺:
「じゃあ三年寝太郎もタイムスリッパかよ」
三年寝太郎はどうだか分からんが、浦島太郎は時間移動してね?」
「あれはただのウラシマ効果。カメがなんたら場に包まれて亜光速で移動してる。海中なのに窒息しないのもなんたら場のおかげ。ちなみに三年寝太郎はホルモンバランスが崩れていただけ。起きてからの展開を見ても明白」
「なるほどー」
「やはり田沢は博識じゃのう!」
ここまで脳内会議


客観時間と主観時間のずれという問題、「代紋TAKE2」やらS.キング版「ジョウント」やら引いたりもっと頑張って考えたりすれば面白くなる余地があるかも。でも今は原稿書くのみ。