スターダスト(ニール・ゲイマン)

スターダスト (角川文庫)

スターダスト (角川文庫)

ワールドコン行ったとき、展示ホールで映画の宣伝してたので翻訳形態について聞いてみたんだけど、どうやら原書にふんだんに付いてる挿絵は全部カットされるっぽいね、というのが先月の話。
まあ原書でも挿絵付き版と無し版があるらしいので、「挿絵付き版訳せ!」とかは言わないし、「挿絵付き原書持ってる俺は勝ち組」とかも言わない。「チャールズ・ヴェスの柔らかいタッチの挿絵がどうのこうの」とかも言わないし、「さすがにイタしてるシーンの挿絵があるってのはどうなのよ」とかも言わない。うにゃん。
むしろ挿絵付き原書をグラフィック・ノベルとして売ってることを問題としたいね。だって俺予告編見た直後にコミックなのかと勘違いして買っちゃったし。
ただしこの『スターダスト』原書の挿絵、明らかに挿絵の範疇を超えている気がしてならない。ほぼ二ページに一ページは挿絵があるし、見開き使ってるところもある。小説というよりもコミックというよりも、むしろ「大人向けの絵本」と言ったほうが良さげな感じ。だとしたらグラフィック・ノベルとして出すのもあり、なのか……?だんだんアメコミのことが理解不能になってきた。
内容は『ネバーウェア』とどうしようもなくかぶるけどそれはまた別の話で、とにかく展開が早過ぎる。「星」を見つけるのがやっと半分で、その後の展開のばたばた具合といったら『移動都市』終盤の皆殺し展開を余裕で上回るレベル。まあ金髪ツンデレストーリィなのでゲイマン初心者には良いんじゃないですか。
あと主人公の名前が妙に気になる。訳書だとトリストラン、映画ではトリスタン。原書ではtristran。トリストラムの町を思い出しますね。あーdiabloやりたくなってきた。