スーパー映画タイム

そんなことはともかくスーパー映画タイム。テスト週間にも関わらずTSUTAYAに入ってしまったのが運のつきだったのだ。

  • KILLBILL

久しぶりに観た。
どうやら僕はエル・ドライバーが好きらしい。取り立てて眼帯が好きだとかではなく、あえて言うなら看護服に着替えるとき、黒い眼帯をわざわざ白地に赤十字のものに交換するその心意気に。逆に変だって。
とりあえず他のタランティーノ映画も見ておかないと。フロムダスクとかレザボアとか。

ドーン・オブ・ザ・デッドではゾンビの足が速い?そんなもの、既に20年前バタリアンが通り過ぎた道だ」と言われたので。
これは名作。中盤までゾンビとの意思疎通ができず、脳みそを求め襲いくる彼らに対し逃げ惑うしかないのだが、やっと捕獲した一体に詰問しても状況は全く解決しないという。

「どうして人間を食うんだ?」
「人間じゃない、脳みそだよ」

いや喰われるほうからしたら同じだって。しかし自分の痛みを癒すために人間の脳を食らうその姿は明らかに人間自体の戯画化・文明批判でもあり、全体にギャグ的な雰囲気はあるものの重いものを秘めている。ギャグだけど。

  • ペイルライダー

夕陽のガンマン』を観てから西部劇を開拓しないとなあという気になったので観た。『夕陽のガンマン』についてはそのうち。
悪徳地主に立ち退きを迫られている砂金掘りの集落にふらりやって来た牧師と、悪徳地主に雇われた保安官グループの対決をクライマックスとする。結局最後まで牧師の正体は語られることなく終わるが、恐らく根底にはコミュニティを守り団結させる無名のヒーロー待望論みたいなのがあるのだろう(例えばバットマンもまた正体が知られていないという点で無名である)。実際彼らは神や正義の代行者であり、それゆえに名前を持つ必要がない。『バットマンダークナイト・リターンズ』も是非クリント・イーストウッド主演で映画化してほしいものである。

すげえイーストウッドかっこいいすげえと言いつつ観ていたら「でもイーストウッドのって西部劇としてはむしろ亜流だよね」と言われたのでそのうち『駅馬車』とか観よう。似てるっぽい『シェーン』とか。

  • ボアVSパイソン

五作借りたら安くなるよ!と言われたので、以前からB級パニックものにそこはかとない憧れを抱いていたこともあり借りた。
大まかなあらすじ:ハンティングのため密輸された巨大パイソン(30mくらい)が逃げ出した!FBIは蛇学者の飼っていた巨大ボア(30mくらい)に機雷除去イルカ用GPS・カメラを取り付けて、パイソンの行方を追わせるが……。
浴槽の美女が蛇見てキャーとかいうあまりにフロイト的なお色気シーンだとか、「大金持ちで超一流」のハンターたちがやけにしょぼくれていたりだとか、911以降の放送を皮肉ってみたりだとか、パッケージの宣伝文句が「どちらが勝っても…蛇地獄」という『エイリアンVSプレデター』を意識したのかよく分からないものだったりだとかそこらじゅうに突っ込みどころはあるものの、やっぱり見どころは「非常事態発生→(女性)科学者の作ったびっくりどっきりメカでなんとかできるはず!→びっくりどっきりメカ壊れる→いろいろあってハッピーエンド(もしくは次作への引き)」というパターンに忠実だというところだろう。基本は大切に。

数合わせその2。日本人クラブの様子が斬るビルとかぶって参った。