Preacher: Gone to Texas (Garth ennis, Steve Dillon)

Preacher VOL 01: Gone to Texas (Vertigo)

Preacher VOL 01: Gone to Texas (Vertigo)

堺三保の旧サイトに作者・作品紹介が載っていたけど今はもう404。
ガース・エニスの魅力というのは、ただもうひたすらに俗悪でありながらけれん味とカッコよさに溢れているところなのだろう。代表作"The Darkness"を読んでいてそう思うし、本作もまた。
本作の主人公Jesse Custerは元牧師で、マフィアの殺し屋Jackie Estacadoが主人公だった"The Darkness"よりかはまともなのかなあと一瞬思うものの、あにはからんやこれが否。彼とチンピラとのやり取りを以下に引用する(超訳フィルター利用)。

「てめェ、俺がホモか何かかって言ってんのか?」
「女郎屋を通り抜けてデブのケツを掘りにいくような奴だって言ってんだよ」
(チンピラの鼻の穴に指を突っ込み、引き裂く)

もはやとても牧師には見えない。牧師っていうのはやっぱり、十字架型機関銃を振り回したり凶悪犯に人質にされたり吸血鬼に襲われたりしつつもどこか一本道を通している、そんなキャラクターだと今まで思っていたのだが、どーやらこの主人公は違うようだ。
主人公の連れ、腐れアイリッシュのProinsias Cassidyも無意味に格好良い。


原稿が僕を待っているので今日のところはこのくらいにしといてやるぜ!