PREACHER :UNTIL THE END OF THE WORLD /Garth Ennis, Steve Dillon

Preacher VOL 02: Until the End of the World

Preacher VOL 02: Until the End of the World

とりあえず前半、表題作だけ読んだ。
1巻は割と気楽な内容だった。やさぐれ牧師の主人公が天使と悪魔の合いの子「ジェネシス」の力を手に入れ、「殺人者の聖人」に狙われたり警察に追われたりしながらもそれでも私は元気です、あと旅の途中にシリアルキラーがいたのでブッ殺しましたという。しかしこの巻では彼ジェシー・カスターの過去が語られ、少し異なった趣を見せることになる。
父と母の出会いから、一家三人が祖母に捕らわれ彼女のコミューンでの生活を余儀なくされたこと。父が自分の目の前で射殺されたことや、祖母から受けた虐待。何度彼女から逃げ出してもその度ごとに捕まり、密閉された棺に閉じ込められ池に沈められたこと。
再度祖母に捕らえられた状況で、同じく捕らえられた自分の元恋人に語る過去は非常に痛々しく読んでいて辛いものだが、だからこそラスト、祖母から永遠に解放されたシーンはものすごく……その、なんというか

燃えろ、このクソババア!! 燃えやがれ! YEEEEEHAA!

カタルシス溢れるところである。


あと祖母への罵倒語。

You vicious murdering fucked-up shiteating hateful cocksucking evil tyrant bitch of a whore from hell!!

どう訳すんだ、これ。

どこに書くべきかという問題

なんらスキルを持たない一般人でも、容易に自己表現ができるのが現代なんだと思う。そしてそのための選択肢はだんだん増えていることには疑いの余地がない。例えばこういったブログとか、SNSとか、あとtwitterとか。
そこで出てくるのが何をどこに書くべきか(あるいは、書かぬべきか)という問題であり、いわゆる炎上のほとんどは書くべき場所を間違えたがために起こった悲劇である。どっかの誰かのブログだかmixi日記だかが炎上したという報を受けるたび、himitsunikki.txtにでも書いてれば何も起きなかったのに……などと思う。そして書き手の選択肢が多ければ多いほど炎上の確率は低くなるだろう――しかし、今度はどこに何を書いたらいいか分からなくなってしまう。日記めいたものはmixitwitterか、ポエムめいたものはtwitterか増田か、読書感想文はメインとサブのどっちに書けば良いんだ!おそらく贅沢な悩みなんだろうけど。あとtwitter垢とって放置してたのを雰囲気ではじめました。公開メモみたいな感じで使えばいいのか。